符とは
『メンツや待ちの形などによって付けられるポイント』
になります
例えば
の塔子が順子になる牌の種類と枚数は
×4枚 +
×4枚
の2種8枚あります
一方
の塔子が刻子になる牌の種類と枚数は
×2枚
の1種2枚しかありません
また
のリャンメン待ちのあがり牌の種類と枚数は
×4枚 +
×4枚
の2種8枚あります
一方
のペンチャン待ちのあがり牌の種類と枚数は
×4枚
の1種4枚しかありません
このように揃えるもしくはあがることが難しい刻子やペンチャン待ちには、『符=ポイント』が付けられます
そして加算された符に応じて点数が変化します
例えば、子の3翻30符は、3,900点になります
一方、子の3翻50符は、6,400点となります
このように同じ翻でも、符が高くなれば、点数も高くなります
つまり符とは
『点数を上げるボーナスポイント』
と捉えることもできます
符計算の根幹となる3つの仕組みはこちらになります
符計算3つの仕組み
3つの仕組みを1つずつ解説します
符は
『基本符』+『メンツの形』+『アタマの形』+『待ちの形』+『あがり方』
に付けられる符を全て合計した値となります
『基本符』は、アガルと必ず加算される20符のことです
そのため、符計算を行う場合、必ず20符から計算を開始します
なお『基本符』のことを、別名副底(フーテイ)とも呼びます
『メンツの形』に応じて符が加算されます
揃えやすいメンツである順子は、0符となります
一方、揃えにくいメンツである刻子や槓子には、牌の種類や鳴きの有無に応じて、2~32符まで加算されます
メンツの形 | 符 | |
---|---|---|
順子 |
|
0符 |
2-8の明刻 |
|
2符 |
2-8の暗刻 |
|
4符 |
2-8の明槓 |
|
8符 |
2-8の暗槓 |
|
16符 |
1,9,字牌の明刻 |
|
4符 |
1,9,字牌の暗刻 |
|
8符 |
1,9,字牌の明槓 |
|
16符 |
1,9,字牌の暗槓 |
|
32符 |
『アタマの形』に応じて符が加算されます
役牌とならない牌で作ったアタマは、0符となります
そして役牌となる牌で作ったアタマには、2符加算されます
アタマの形 | 符 | |
---|---|---|
数牌 |
|
0符 |
場風牌,自風牌 |
【東場の西家】 |
2符 |
オタ風 |
【南場の北家】 |
0符 |
三元牌 |
|
2符 |
『待ちの形』に応じて符が加算されます
リャンメン待ちとチャンポン待ちは0符となります
そしてペンチャン待ちやカンチャン待ち、単騎待ちには2符加算されます
待ちの形 | 符 | |
---|---|---|
リャンメン待ち |
|
0符 |
シャンポン待ち |
|
0符 |
ペンチャン待ち |
|
2符 |
カンチャン待ち |
|
2符 |
単騎待ち |
|
2符 |
ノベタン待ち |
|
2符 |
なお下の手牌の待ちは
の
–
待ち
もしくは
の
待ち
とも捉えることが出来ます
もし
であがった場合
符が多く加算されるペンチャン待ちとして扱い、2符加算します
『あがり方』に応じて符が加算されます
ツモあがりは、鳴きの有無に関わらず2符加算されます
次に門前でロンあがりした時は、10符加算されます
一方、鳴いた状態(チー・ポン・明カン)でロンあがりした時は、0符となります
先ほど紹介した5つの要素に付けられる符を全て合計したあとで1の位を切り上げます
例えば、符の合計値が32符の場合、1の位である2を切り上げるため、40符になります
また、符の合計値が38符の場合も、1の位である8を切り上げるため、40符になります
満貫以上の点数は、翻数によってのみ決まります
例えば、満貫は、子であれば8,000点、親であれば12,000点と決まっています
ですから満貫以上のあがりは、符計算が不要となります
符計算には、3つの例外があります
符計算の例外
この例外に該当する場合、通常の符計算は不要になります
平和は、ツモあがりが20符、ロンあがりが30符となります
平和のツモあがりで獲得する符を、符計算で算出した場合
基本符20符+ツモあがり2符=30符となります
しかし、平和ツモあがりは、ツモあがりの2符が加算されず20符となります
七対子は、ツモあがり・ロンあがり関係なく常に25符となります
例えば、下の手牌のような
鳴いた状態で平和系の形(以下、鳴いた平和と呼ぶ)となる場合、ツモあがり・ロンあがりに関わらず30符となります
鳴いた平和のロンあがりで獲得する符を、符計算で算出した場合
基本符20符しか加算されず20符となります
しかし、1翻20符の点数計算は存在しません
そのため、鳴いた平和は例外として、ツモあがり・ロンあがりに関わらず30符となります
麻雀初心者の方にとって、符が加算される条件を全て覚えることは大変です
そこで、最後に符計算を覚える2つのコツを紹介します
符計算を覚える2つのコツ
平和は、メンツが全て順子かつアタマが役牌以外で構成されています
そのため平和を構成する『メンツ』と『アタマ』は、0符になります
逆に平和を構成しない刻子や槓子、役牌で作ったアタマには、必ず符が加算されます
ですから符が加算される条件が覚えられない方は
平和を構成する『メンツ』と『アタマ』から外れた形があれば、符が加算される
と覚えましょう
刻子と槓子を作ることで加算される符を覚える時は
1、9、字牌の暗刻を作ることで加算される8符と1、9、字牌の暗槓を作ることで加算される32符を始めに覚えましょう
メンツの形 | 符 | |
---|---|---|
1,9,字牌の暗刻 |
|
8符 |
1,9,字牌の暗槓 |
|
32符 |
この2つの符を覚えれば、刻子と槓子の符を全て算出できます
『明刻(明槓)を作ることで加算される符は、暗刻(暗槓)の半分になる』
と言う特徴があります
つまり1、9、字牌の明刻を作ることで加算される符は、暗刻の半分であるため、8÷2=4符となります
さらに
『2から8の刻子(槓子)を作ることで加算される符は、1、9、字牌の刻子(槓子)の半分になる』
と言う特徴があります
つまり2から8の暗槓を作ることで加算される符は、1、9、字牌の暗槓の半分であるため、32÷2=16符となります
このように1、9、字牌の暗刻を作ることで加算される8符と1、9、字牌の暗槓を作ることで加算される32符を覚えれば、刻子と槓子の符を全て算出できます
今回は符計算の仕組みや覚え方を解説しました
符計算は、加算する要素が複数あるため、覚えることが大変です
しかし、符計算ができると、麻雀の戦略性が広がり、麻雀が今以上に楽しいものになります
ぜひ符計算の基礎を覚えるときは、この記事を参考にしてください
ではでは!
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三度の飯より「三麻」が大好きなウーピン君です
週末は三麻専門の雀荘もしくは、三麻仲間と麻雀を楽しんでいます
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符計算が全然覚えられない…